景気はいずれ回復する?/洲崎 章弘

世の中不景気、不景気といわれてもう何年たつでしょうか。確かに今は景気が
いいとはいえませんが、それでも業績のよい会社もあります。昔は、伸びている
業界とそうでない業界があり、伸びている業界にいる会社は、ほとんどの会社が
儲かっていたかもしれません。しかし、今は、業界による差というよりも、同じ
業界内の会社の差が大きいと思います。たとえば、自動車メーカーでもトヨタの
ようにすごく業績がよい会社がありますが、すべての自動車メーカーの業績がよ
いわけではありません。
 中小企業でも同じ地域の同じ業界でありながら、業績のよい会社と悪い会社の
差が、だんだん開いていっていると思います。その理由の1つとして、どのよう
な顧客を持っているかということがあると思います。中小企業の場合、売上規模
があまり大きくないので、優良な顧客をいくつか持っているのといないのとでは
大きく変わってきます。優良な顧客を持っている企業は、日頃から、顧客の開拓
を熱心に取り組んでいます。また、顧客に合わせて自社を変革しています。ピー
ター・F・ドラッカーの『企業の目的は顧客の創造である。』という言葉を実践
しています。
 中小企業の経営者には、いずれ景気が回復するだろうと期待している人もいま
す。たしかに、景気はいずれ回復するかもしれません。しかし、たとえ景気が回
復しても、そのときには、今、業績のよい会社がますます儲かるようになるけれ
ど、業績の悪い会社は今とあまり変わらないと思います。
 最後に、私の好きな言葉をあげておきます。パソコンの父と呼ばれているアラ
ン・ケイの言葉に、『未来を予測する最良の方法は、未来を創りだすことだ』と
いうのがあります。経営者は、このくらい前向きな姿勢で会社の経営に取り組む
ことが必要とされていると思います。未来志向の企業をつくっていきましょう。


■執筆者プロフィール

洲崎章弘(すざき あきひろ)
洲崎鋳工株式会社 取締役 http://www.suzaki.co.jp
中小企業診断士、ITコーディネータ、ITCインストラクタ
 自社の経営に加えて、新しいことに挑戦するのが好きで、「京都試作ネット」
の運営や「有限会社キララ21」の経営に参画している。
 「京都試作ネット」は、京都の製造業10社が集まり、試作に特化して、企業
にソリューション提供サービスをしているグループ。http://kyoto-shisak.com
「有限会社キララ21」は、ハードディスク完全消去ソフト「ピーマン」、CD
ーROM駆動ファイルサーバー「だいこん」などの野菜ソフトシリーズを開発販
売している。http://vegetable.21jp.com

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