活動報告

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IT経営カンファレンス京都2023の開催報告

 3月7日:京都市 中小企業デジタル化・DX成果事例発表会~事例に学ぶデジタル化からDXへの挑戦 ~IT経営カンファレンス2023inKYOTOを開催しました。

会場参加にオンラインを加えて、150名近くが参加し盛大なカンファレンスになりました。

 事例発表では、京都らしい老舗旅館や伝統産業に加えて、建設業や研究開発型企業など多様な発表が行われました。興味深い報告が続き、あっという間の3時間でした。

 

 13時30分に司会者が開会を宣言し、カンファレンスが始まりました。

主催者挨拶の1人目は、京都市 産業観光局 産業イノベーション推進室長の萩原孝一氏です。

主催者挨拶の2人目は、京都府中小企業団体中央会 副会長の宮本研二氏です。

 基調講演1は、地元京都の建設業である株式会社あめりか屋:代表取締役の山本英夫氏です。講演テーマは、「多くの課題に優先順位を決めて取り組み、一歩ずつ成果を上げるDX」です。

「京都市デジタル化推進事業」実施報告をITコーディネータ京都理事長である曽我部泰博氏が行いました。

事例報告の最初は、老舗旅館・然林房の若女将、馬渕能理子氏です。テーマは、「宿泊管理システム連携により人時生産性向上を実現」です。

担当したITコーディネータの中川普巳重氏からのコメントです。

事例報告の2番目は、日新建工株式会社 専務取締役の奥田浩之氏です。テーマは、「生産性向上と未来への準備へいち早くデジタル化を推進」です。

担当したITコーディネータの下村敏和氏からのコメントです。

事例の3番目は、西陣織の岡本織物株式会社 専務取締役の岡本絵麻氏です。テーマは、「西陣織を未来につなげていく為にWebの活用を加速」です。

担当したITコーディネータの岡部佳美氏からのコメントです。

第2部の最初は、株式会社フジワラテクノアート 副社長・藤原加奈氏による基調講演2です。講演テーマは、「未来を創造するDX ~DX推進を阻む障害をどうやって乗り越えたか~」です。

DX実践講座の事業実施報告は、公益財団法人京都高度技術研究所・地域活性化本部長である孝本浩基氏です。

DX実践講座の事例報告1件目は、川十株式会社 DX推進部の三木浩揮氏です。テーマは、「業務のシミュレーションシステム及び見える化システムにより生産性を向上」です。

担当したITコーディネータの曽我部泰博氏からのコメントです。

DX実践講座の2件目事例は、マイキャン・テクノロジーズ 株式会社 代表取締役CEOである宮﨑和雄氏です。テーマは、「デジタル変革により社内の研究開発業務に特化するため周辺プロセスを革新」です。

担当したITコーディネータの坂田岳史氏からのコメントです。

京都市産業観光局 産業イノベーション推進室 スタートアップ支援・中小企業デジタル化課長である明知耕一郎氏からの京都市事業紹介です。

事例報告を行った企業の方の集合写真です。

事例報告を行った企業の方と担当したITコーディネータの集合写真です。

【活動報告】ITC京都2月例会受講レポート

2月15日(木)19時開始、京都情報大学院大学とzoomのハイブリッドによるITコーディネータ京都2月例会「DX人材育成事業への参画を通じて、社外への貢献も実現した事例の紹介」を受講しました。

講師は、豊橋ステーションビル株式会社 代表取締役社長、株式会社豊橋まちなか活性化センター専務取締役 浅野 卓 氏。
愛知県豊橋市における駅とその周辺から拡がる地域活性への貢献を日々実践されています。
寄稿者自身も所属する会社において地域活性化活動を実施しています。地域の活性化を実現するためには、自己組織が活性していなければ始まりません。活性化活動は、まずは自己組織でやってみる、ということが大切と思っています。そんな思いを抱く私へのひとつの「解」を示してくださったような大変興味深い内容の講演でした。

最初の話題は、中小・小規模企業者向け「デジタル技術導入モデル実証事業」でした。次に「マナビDXQuest地域企業協働プログラム」の取り組みついてのお話でした。

私が感心したことはまず、DX人材育成の取組みを始めるにあたっての姿勢です。よく言う組織における「2.6.2の法則」において、大きな組織では、たとえ2としても、それなりの人数になります。しかし小さな組織においての2は、デジタル化ましてやDXの成功をしようとするには係る人の数が揃わずに実行に困難なことが容易に想像できます。 そこで、社員へDXに取り組むようにトップダウンの指示をするのではなく、外部のICT技術の専門家との交流を通じて自らが知識習得や資格取得を実行されたことで、その姿勢を見た周りの社員からムーブがおこりITの意識改革が醸成された職場となり、多くの社員が自発的にDXに向かえる人材となる環境をつくられたのではないか、と大変感心しました。 社内におけるDXの取り組みのお話でしたが、少数しかも短時間で、調査分析から始められ、方向性や導入ツールの検討、導入運用にあたってのグランド設計など、規模やITへの成熟度に対し的確に進められたと感じました。そしてその仕組みを社外にも適用できるよう視野に入れてお考えになられ実践されたことが、社外水平展開においても無理のないスムーズな導入と成功につながったのではないかと思います。 DX人材育成といいながら、LINE WORKS等といっただれでもが運用できるような身近なツールの導入と利用する仕組みを構築されたことで、育成というよりは使う人が自然にDX人材となっているのではないか、と今になってまた感心しています。

そして浅野さんの思いのお話がとても印象に残っています。産官学に、今後は幅広い視野と高い見識を持つ市民の視点を加えた地域活性化における「四重らせんモデル」であること、の紹介。その市民の役割こそがITコーディネータができることではないかとの見識。また、「弱いつながりの強さ理論」の提唱にも共感するばかりでした。 短時間のあいだに並行して取り組まれた大変密度の濃いDX事業と地域活性化への取組みを聞かせていただき、学ぶことの大変多い貴重な時間でした。