u-Japanて何?/藤原 正樹

みなさんは、「u-Japan」というのを聞いたことがありますか?「e-
Japan」なら知っているけど・・・という方が多いのではないでしょうか?

1.u-Japanとは?

 総務省は、2006年以降のIT政策への適用も視野に入れた、同省の政策を決める
「ユビキタスネット社会の実現に向けた政策懇談会」を、今年3月に発足させま
した。
2010年に日本をユビキタスネット社会へと発展させるための道筋をつける「u-
Japan政策」を取りまとめることを目的としています。u-Japanのu
はユビキタスのことで、2001年から開始されたe-Japan計画の次の目玉と
して計画されているものです。

 「2005年までに世界最先端のIT国家」になることをめざして開始されたe-J
apan計画は、まず「高速インターネットを3000万世帯に、超高速インターネ
ットを1000万世帯に利用可能な環境整備」というネットワークインフラに関する
目標をかかげました。その目標がある程度達成できた2003年には、そのインフラ
を利用して国民が便利さを実感できる仕組みづくりを目標とした「e-Japan戦略
II」を発表しました。ネットワークインフラの整備は出来たので、次はその利活
用を進めようというのがその趣旨です。u-Japan政策とは、e-Japa
n戦略IIで計画されている「元気・安心・感動・便利」社会を具体化しようとす
るものなのです。

2.ユビキタスで社会が変わる!

 ユビキタスという舌を噛みそうな言葉は、もともとUbiquitousというラテン語
が語源で、「いたるところに在る、遍在する」という意味です。最近では「時空
自在」という日本語訳?までが現れています。ユビキタスネットワーク、ユビキ
タス社会、ユビキタスコンピューティングなどの用語が使われています。

 インターネットの常時接続が実現したといっても、それが使えるのはパソコン
の前に向かっているときだけです。これではいつでも繋がるとは言えません。

 ユビキタスとは、
(1)どこでも繋がる
 オフィスの中、自宅、駅、コンビニ、病院、旅行先など
(2)いつでも繋がる
 外出中、帰宅途中、買い物中、ドライブなど
(3)何でも繋がる
 携帯電話、ゲーム機、カーナビ、家電製品、ICタグ など
を実現することです。

「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」ネットにつながる社会を意味し、家庭
や会社からPCを使ったネット接続だけでなく、さまざまな機器がネットワーク越
しに相互に接続でき、特に意識せずに、誰でも安心して、簡単に利用できるよう
になることです。

 この中で特に注目されているのが、携帯電話-情報家電などパソコン以外の情
報機器との接続です。帰宅前にエアコンのスイッチを入れる、風呂の湯張りを開
始する、買い物の前にスーパーから冷蔵庫の中身をチェックするなどが出来るよ
うになります。これらはほんの一例ですが、単なる情報機器の相互接続ではなく
私たちの意識しないところで日常生活のあらゆるシーンに入り込んでくることを
意味します。

3.情報化社会の次にくるもの

 インターネットの登場は私たちの仕事の進め方を大きく変えました。また、携
帯電話は日常生活の一部になっています。ユビキタスは、私たちの仕事や生活を
どのように変えるでしょうか?
 その中身はまだまだ霧の中ですが、インターネットや携帯電話に匹敵する社会
の変化をもたらす可能性は大いにあるといって過言ではないと思います。
 他方、ユビキタスを実現するためには、情報機器の規格統一、セキュリティ対
策など、クリアしなければならない問題も山積みです。ユビキタスという言葉だ
けが先行している感もありますが、私たちの社会や企業はその方向に向かってい
ることは間違いありません。


■執筆者プロフィール

藤原正樹(フジワラマサキ)
ITコーディネータ 中小企業診断士 公認情報システム監査人(CISA)
e-mail:masaki_fujiwara@nifty.com

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