◆「経営革新事例発表会」と「経営者研修会」 この9月3日、(社)中小企業診断協会主催の「経営革新事例発表会」に参加 した。中小企業の経営革新(経営革新支援法にいう)の事例を中小企業診断士が 発表した。生々しい事例の紹介で感動もさせられた。ところが、この発表会には 企業経営者は比較少数であり、ご多分に漏れず行政関係者が相当数占めていた。 9月4日、ITSSP事業(主催IPA,KYSA。幣組織は運営協力参画) の4回シリーズの「第1回・経営者研修会」に参加した。受講した中小企業12 社、そこの経営者は21名、ITC(講師)、行政関係者など14名の参加があ った。当セミナーの評価はこれからであるが、10社程度応募のところ12社、 21名の受講者確保は、それなりに評価できる。 ◆経営者・管理者の方々のセミナーなど参加動機 私は過去、マイナーな組織のセミナーなどイベントの主催(共催など)にそこ そこ係わってきたし、顧客として各種イベントに相応参加もしてきた。金融機関 主要団体などの催し物には経営者、管理者の参加は多いが(言葉が過ぎるかもし れないが)参加者は当該銀行の融資先であったり、団体への協力の姿勢の一貫と しての半義理の側面もある。 一般のマイナーな組織の場合は、知名度などからありきたりの内容では、人は 呼び込めない。期待する経営者・従業員さんに参加していただくためには、セミ ナーの内容など品質もさることながら、それなりの創意工夫と相応のエネルギー を注ぐ必要がある。なにせ情報化社会では、わざわざ貴重な時間を割いて特定マ イナーな組織のセミナーに参加しなくとも、知識、技術、ノーハウなどを習得す る機会(メニュー)は色々ある。 ◆マイナーな組織のイベント、集客のコツ マイナーな組織がセミナーなど主催(共催)するイベントに目論みどおりの経 営者などの参加を確保するコツはあるのだろうか。打出の小槌はないが、打ち手 はあるはず。そのポイント(七点)を次の通り列記する。 1.顧客・需要者サイドに立つ企画 主催者側(サプライサイド)に立つことなかれ。対象参加者が欲しているテー マで、興味をそそり、平易で、面白く、そして実業、実務に役立つ内容とする 2.プロデューサー、スタッフ(裏方)の役割大 講師などプレイアー依存には限界有り。人脈豊富で企画力に優れたプロデュサ ー、スタッフの手腕発揮。 3.格付けなど形式(セレモニー)も大切(はじめと終わりにけじめ) 行政、主要団体に後援者などになってもらう。さらにセミナーの格付けの意味 合いもあり、後援者、来賓の支援(ご挨拶など)も貴重。 4.交流会の設定(セミナーの終わりから、顧客の開拓が始まる) セミナー(演習、座学)の充実した内容はもとよりであるが、参加者(講師、 受講者)間の交流も大事。勉強の後の交流会の設定が、個別顧客開拓の始まり となる。 5.足を生かした参加者勧誘・確保(所謂「一本釣り」) 後援依頼(後援先の雑誌、メルマガ掲載など)依存だけではだめ。スタッフは じめ組織挙げての、こまめにして熱意ある参加者勧誘努力が必須。 6.マスコミなどパブリシティ(無料の広告)の活用 マスコミはその本来的性格から(独自性ある)マイナー組織を軽視しない。企 画の新規性、意外性など売込みに躊躇することなかれである。 7.顧客データベースの拡充 普段から顧客名簿をマメに整理、管理する(顧客管理のないところにイベント 開催能力なし)。いざという時に顧客データベースが生きる。 ◆「ITコーディネータ京都」のセミナーなど対外的事業の有り様 わが組織の(セミナーなどに留まらず広義の)対外的事業の有り様について 私は、さらに次の三点に留意したい。 1.経営とITの橋渡しの本質を銘記 わが組織のメンバーは、有力な経営手法を駆使して企業経営のIT化推進を図 る使命を担っている。経営改革(業務改革)のもとに、企業内システムの再構 築、相応しいITツールの導入を促す。現状打破、将来に向けてのソフト(人材 投資など)、ハード(機器の選択的導入)両面の先行投資を誘導する。企業経 営は、実験とその検証がきかないだけに対象企業の体力、その将来性に見合っ た経営コンサルティング能力がきびしく問われる。 2.成功事例の深層報告(紹介) 事業者にとって成功事例の紹介は、大いに参考になることについては言を待た ない。が、成功への道程は決して平坦ではない。成功に至る道程は「トライ& エラー」の連続であるはず(ノーベル賞受賞の田中耕一氏の例)。 山有り谷ありの凄まじいプロセス(軌跡)の深層報告(紹介)こそ参加経営者 の胸をうつ。 3.メルマガ読者の皆様(ファンの方々)への大いなる期待 わが組織は企業、ひいては地域社会の活性化のためのIT化推進を標榜する異 業士ないし異業種の方々を構成メンバーとする集団である。「戦略的IT投資 に強い熱意と意欲をもつ」(定款7条;入会)読者の皆様、どうかわが組織へ ご加入いただき、忌憚のないご意見、ご注文を、そして共々対外的、対内的事 業への積極的ご参加を期待いたしております。 ■執筆者プロフィール 玉垣 勲 (たまがき いさお) ITコーディネータ、中小企業診断士、社会保険労務士 ファイナンシャル・プランナー(FP)、通訳ガイド 62歳(血液型・A型 星座・天秤座)、無二の親友;プードルのミント(オス) サラリーマン35年(信用金庫)後、自営へ転進、人生後半・人生本番 (好きに生きてます)。会社員時代の職務経験・人脈、過去に取得の資格 を生かして、地域社会、地元企業、ご家庭のIT化に尽力します。 http://kigaru.gaiax.com/home/isa3915963 |
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