2017年

3月

20日

IT導入補助金を支援して感じた事 / 山田 修司

平成29年1月27日より始まったIT導入補助金ですが、1回目の募集である1次公募が2月28日に終わりました。

私の所属しているアイシーエルシステムズ(有)は、導入支援事業者として相談から代理申請までいくつか行いました。また50万円以上の補助に必要な事業計画作成支援専門家としても支援し採択いただきました。

今回は申請すべき会社やその他、相談事で感じたことを紹介していきます。

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まず、IT導入補助金について説明します。

IT導入補助金というのは、経済産業省が行っている中小企業のIT導入支援策のことで、中小企業の生産性を高めるためにITの活用をしましょうというのが今回の補助金の目的となっています。

導入金額30万円から150万円、2/3以内20万円から100万円を補助金額となっており、パッケージソフトのサポート付きに最適な金額です。

 

中小企業においては、過剰な長時間労働や賃上げのできない人手不足など、厳しい環境に置かれている状況となっています。

今置かれている現状を解消するために生産性の向上・時間単位の労働効率を上げることは、利益率向上・賃金のアップするための大きなカギとなっています。

 

また、会社ごとに仕様変更が必要だったソフトウェアでしたが、現在では独自の変更を必要としないソフトウェアが多く販売されています。それにより、ソフトウェアが手ごろなものとなり、中小企業にもIT導入をしやすくなっています。

 

このIT導入補助金では、ソフトウェアの導入による複数の効果を数値化し指標を設け、本当にできているか、導入した企業側とサポートを実際に行う導入支援専門家が協力し合い、定期的にIT導入支援事業事務局に報告の義務化を設けています。

導入プランを数値化(P)し、具体的に導入(D)、数値化した部分を測定・報告(C)、必要に応じで修正を加える(A)というPDCAサイクルに近い(※今回は必要に応じで修正を加える(A)が含まれていませんが)ものの具体的な支援が得られることになります。

1年間サポート支援することが導入支援事業者の条件となっており、困った時に支援を受けられる特典もあります。そのサポート費用が最初に含まれており、あとから費用が発生するものではないので、安心して導入できるメリットがあります。

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従来の補助金と違い、相談窓口・申請代理がソフトを売る販売会社なので、当初混乱があったようです。

実際、私どもに相談いただいた方もいろんな機関に相談をしたが詳細がわからず、ホームページを検索してご連絡いただいた方もおられました。

そんな積極的な会社では、自社の問題点や強みについても深く認識されており、効果について数値化するにあたり、実効性の高い数値が試算されていました。

 

1回目の募集(1次公募)では情報に敏感な方の応募が多くありましたが、今後予定される2回目の募集(2次公募)について期間が延長されることもあり、多種多様な企業が応募されることが予想されます。

 

2回目の募集に応募する場合には、下記の点に配慮されるとよいかと思います。

導入したい機能(具体的なソフト名より機能を重視する)を明確にする、どんなソフトを使いたいかと同時に自社の強み弱みを文字化してみてください。「そんなことをしなくてもわかっている」「自分の会社のことは一番わかっている」とよく聞くのですが、文字にすることで人に伝わります。また本人が理解しているほど、他者には伝わりにくいものです。

 

申請において事業計画など申請書作成する必要があり、代理作成者の所見を記入する部分があります。

企業の強み弱みを前提に記入します。

 

もし、わかりにくいということがありましたら、どんなことがしたいかを中小企業支援サイト ミラサポ http://www.mirasapo.jp や最寄り商工会を経由して専門家に相談してください。

今回必要な事業計画など親身に相談を受けていただけるかと思います。

 

 

導入支援事業者としての感想を書きます。

今までITといえばスマートフォンやタブレット、パソコンなどハードウェア中心に目を向けがちだった方々にとって、IT導入補助金がソフトウェアそして導入支援費用の補助金であることに少し違和感があったかもしれません。

 

実際には、企業が必要としている仕組みを作るには、たとえ独自の変更が少なくても希望に沿った導入には、現場レベルの調整が必要であること、企業ごとに違う調整を行っていることを考えると、そこ(導入設定などサポート費用)に大きな費用が掛かっています。パソコンやスマホ、プリンタなどのハードウェア価格よりそちらのほうが高額になることもあります。

その調整をする人には日進月歩で進化するIT技術を理解し、業務で提供できるまでの教育などでも大変大きな費用が発生しています。

 

こういう費用を見ていただくには補助金額が大きいため説明しやすい環境で大変有効な補助金と感じました。

 

3月中頃(執筆時点で予定です)から2回目の募集である2次公募が行われます。

この補助金はIT導入支援事業者に登録している販売店と一緒に申請書類を作成、1年間の導入支援、3年間の報告が必須となります。50万円以上の補助の場合、ITコーディネータなど専門家による事業計画作成支援も必要となります。

ご興味がありましたら、ITコーディネータ京都や最寄り商工会など支援機関に相談、IT導入補助金ホームページ https://www.it-hojo.jp を参考されてはいかがでしょうか。

 

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■執筆者プロフィール

 

山田 修司 ITコーディネータ

~多様な情報をもとに中小企業支援を行い、安心できる情報化を提供しています~

中小企業庁委託事業『ミラサポ』登録専門家

独立行政法人情報処理推進機構(IPA) セキュリティプレゼンター

クラウドソーシング・プロデューサー

 

一般社団法人日本中小企業情報化支援協議会 京都府支部支部長

※IT導入補助金導入支援事業者※ アイシーエルシステムズ有限会社 代表取締役

 

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