小規模企業におけるホームページ構築の留意点 / 坂口 幸雄

1. 濡れ落ち葉にならないための対策

 団塊の世代の私は、古希(70歳)を過ぎ体力と気力が衰えてきた、このまま家でボーっとしてると、早晩、濡れ落ち葉になりそうなので、老け込まないように次の2つの対策をやっている。

 

1) 趣味をテーマにした個人ホームページサイトを運用する

 「Googleアナリティクス」で私のホームページへのアクセスを分析すると、月に300件程度のアクセスがあり、その半数は外国からのアクセスである。ホームページのコンテンツは全て日本語なので多分外国にいる日本人がアクセスしていると推測している。ハッカーからの怪しいアクセスも時々ある。ハッカーは気まぐれで台風や地震のように忘れた頃にやってくる。

 時々ハプニングが発生するが、色んな人に教えてもらいながら、自らWordpressを使ってホームページを細々と運用している。

 

2) 近所のボランティア活動に参加し、様々なバックグラウンドの人と話し合う

 豊中市の「パソコンプラザ」というボランティア活動に参加している。パソコンプラザは豊中市民を対象に「パソコン相談」及び「講習会」を実施している。講習会には後述するJimdoのコースもある。パソコンプラザのボランティアの皆さんは、パソコン活用のスキルのレベルが高い。特に女性の方はコミュニケーションが上手で、講習会でのプレゼン能力にも感心する。

 

2. 小規模企業の経営者からのホームページの活用の相談について

 最近、自営業を社長として営んでいる、昔ながらの友人から「ホームページ」の活用について相談を受けた。同業の競合他社がホームページを戦略的に活用して業績を伸ばしているという噂が耳に入っているようだ。「自社のホームページ」は営業戦略にうまく活用されてないと不満・心配に思われている。なぜうまく活用されていないか、友人の思いを聞きながら探ってみることにした。

 友人の話を聞いていると、「ホームページ構築の狙いや目的」がそもそも明確でない。それらが曖昧だと評価基準がないのでホームページの良し悪しの判断ができない。

 ただ、冷静に考えるとホームページ構築の狙い・目的を明確にすることは意外と難しい。ホームページは経営戦略を実践するための手段に過ぎない。しかし、その目的を明確に絞りこみ、文書化することは意外と手間と時間がかかる。

 

 友人の会社がホームページを構築したきっかけは単純で、名刺にURLが印刷されてないと「格好が悪い」と営業が社長に報告したことである。自社もホームページくらいないと世間体が悪いとの社員4名全員の意向から、会社のパンフレットの内容をベースに作ったが、記事が更新されず内容が陳腐化してきているようだ。 

 本質的にこの課題を改善するには、マーケティング・営業・企画についてホームページ戦略を立案・改善できる人材を日頃から育成しておくことが重要である。

 

3. 小規模企業のホームページはCMSソフトが最適

 CMSはCONTENTS MANAGEMENT SYSTEMの略で「コンテンツ管理システム」という意味である。CMSを活用すると、Webサイトの制作に必要な専門知識(HTMLやCSSなど)を必要とせず、テキストや画像などの情報を入力するだけで、サイト構築を自動的に行うことができる。CMSを導入することで、Webページの作成や更新を簡単に行い、初心者でもWebサイトを運用することができる。また、管理画面から文章や画像を一括して登録すると自動的にホームページを作成してくれる。

 CMSの特徴は以下のとおり。

・HTMLを知らなくても、ホームページを構築・更新ができる。

・統一のデザインやフォーマットが利用できる。

・最新のSEO対策など基本機能がまとめて用意されている。

 

 大企業には標準的ではない企業固有の要求仕様が多いのでCMSの採用は難しいが、小規模企業であれば要求仕様はそれ程複雑ではないため、通常はCMSで十分カバーできる。

 

4. CMSとしてはWordpressかJimdoを採用すれば無難である。

 CMSの代表的な製品にはWordpressやJimdoがある。WordpressとJimdoにはそれぞれ長所と短所があるが、これから小規模企業でホームページを構築するならば、一般的にWordpressがお勧めと言われている。

 Wordpressは日本で最もシェアが高く、カスタマイズも容易である。その一方でWordpressを使用するには、レンタルサーバーを自分で借りる必要があり、スパム対策を自分で行い、システム設定やデザインの手直しなど手間が掛かることも認識しておくべきである。

 私はWordpressのユーザーなので偏見かも知れないが、JimdoよりもWordpressが優れていると思う。Jimdoは見かけは簡単だが、Wordpressで文章や画像の操作で1回の操作でできることが、Jimdoでは複数回の操作になることがある。長短はあるが、WordpressにしろJimdoにしろ操作に慣れてくれば使いよいと思う。

 

5 結論

 小規模企業のホームページ構築は、自社の経営資源は限られているので、以下のように進めるとよい。

 

・競合の同業他社のホームページの成功事例を研究して、いい所を真似る。

・ホームページの目的を明文化した上で、ホームページ構築の人材を育成し、推進体制を強化する。

・CMSを利用しつつ、ホームページの最新技術動向・業界動向も情報収集する。

 

<参考>

・坂口幸雄のITC京都への投稿 「愛犬ラッキーとホームページ作り」

 https://bit.ly/2yjvDg2

・坂口幸雄のホームページ 「シニア(団塊の世代)のブログ」 

 http://ysakaguchi.com/

・豊中市のパソコンプラザの概要

 https://www.ekisuta.jp/honmati/honmati.html

・Wordpress

 https://ja.wordpress.com/

・Jimdo

 https://jp.jimdo.com/

 

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■執筆者プロフィール

坂口 幸雄

富士通(東南アジアや中国での日系企業の情報システム構築の支援)、 JAIMS(日米経営科学研究所、米国ハワイ州)、外資系企業、海外職業訓練協会(キャリアコンサルティング)、グローバル人材育成センターのアドバイザー、ITコーディネータ京都 会員 

趣味:犬の散歩、テレサテンの歌を聴くこと、海外旅行、お寺回り(四国八十八カ所遍路および西国三十三カ所霊場巡り) 

ホームページ:http://ysakaguchi.com/