自宅でのリモートワーク対応【2】マインドセット/積 高之

コロナ自粛で急に対応を余儀なくされた自宅でのリモートワーク。自粛が緩んできた当初は一気に出社状態になりましたが、まだコロナの完全収束には至らないこともあり、ポツポツ自宅ワークに出戻った感じがあります。その中で完全リモートに移行した企業や、週◯回出社などの方法で、自宅ワークと出社を組み合わせる企業が出てきました。

 

もう自宅リモートワークは、現代のビジネスパーソンのお作法のひとつなのだと思います。これまでの記事で「音声と画像のデバイス」と「回線」について解説しましたが、今回は「スキル」について話しましょう。

 

このコラムの読者の皆様は、ご自身が会社を経営していたり、チームをまとめる立場であったりすることが多いと思うのですが、リモートワークが主体になると、これまでの上司としての立ち位置を少し見直す必要があります。会社内で仕事を進めている場合、チームメンバーの進捗状況は目視することができ、少し足を運べば互いに報告や相談をできる関係にあります。 顔色や挙動など健康やモチベーションに関することも、リアルタイムで把握することができます。

 

ところが、チーム全体がリモートワークになった瞬間、この利点は失われます。そこであるマネージャー達は「管理を強化し、チャットで頻繁に状況を確認し、必要に応じてチーム全体のZoom会議を行おう」と考えてしまいます。この考え方は完全に間違っています。これはチームマネジメントであれマーケティングであれ同じことなのですが、使うツールや方法が変わったら、考え方も変えて、元の方法に近づけようとせずに、そのツールでの最適な方法を考えていくべきなのです。

 

この場合だと、「リモートという状況にいるチームを、社内にいた時のようにまとめる」のではなく、「リモートの利点を最大限に利用する」という考え方にならないといけません。チームをリモートワーク状態にした時の利点は、「チームメンバーが自主的に自分の働くペースを考え、自主的に効率よく作業を行う」ということのはずで、その利点を潰すような行為をしてはいけないのです。

 

みなさんが個人で営業している場合もこのケースを当てはめてください。 クライアントが「チームメンバー」だとすると、直接の面談ではなくオンラインだからこそできることがあるはずです。(たとえば資料の提示などは実際に会っているよりオンラインのほうが効率的です)

 

「少し我慢すれば元の出社状態に戻る」ということはないと思われるのが今の状態です。もうこの便利さから離れられない社員もいることでしょう。 これからは「リモートワーク」を織り込んだスキルやマインドセットを持って、それを磨いていく時代になってきたのです。


■執筆者プロフィール

 積 高之

 seki@sekioffice.jp

 京都積事務所 代表 株式会社リリク シニアコンサルタント

 経営管理修士(MBA)  上級SNSエキスパート・上級ウェブ解析士・ITコーディネータ

 広告・ブランディングの職務を経験後、コンサルタントとして独立。

 大手子供服SPA,酒販小売業チェーン、保険代理店などの顧問・コンサルタントを歴任。

 現在契約中の顧問先は30社以上。ITだけでなく小売業・広告業の実務経験を通じ、

 リアル ビジネスのマーケティングをベースにしたコンサルティングが好評。

 関西学院大学大学院経営戦略研究科卒。